設定手順

CORE PUSH管理画面に設定するPEMファイルの作成方法（１〜４）とアプリを実機で動作させるために必要なプロビジョニングプロファイルの作成方法（５）について説明します。

1. AppIDの構成
2. SSL証明書ダウンロード
3. SSL証明書作成
4. PEM作成
5. プロビジョニングプロファイルの作成

1.AppIDの構成

1. iOS Dev Center(https://developer.apple.com/devcenter/ios/index.action)にログインし、iOS Provisioning Portalを開きます。
   チームエージェントのアカウントでログインする必要があります。
   


2. App IDsをクリックします。
   


3. プッシュ通知を使用するApp IDに対して、プッシュ通知を有効にするには、configureをクリックします。
   既に本番環境でプッシュ通知が有効な場合は、Enable for Productionが緑アイコンで表示されます。また、開発環境でプッシュ通知が有効な場合は、Enable for Development が緑アイコンで表示されます。
   ※App IDの文字列に*が利用されている場合は、プッシュ通知を使用できません。
   

2.SSL証明書ダウンロード

AppleのAPNサーバと暗号化通信するために、プッシュ通知のSSL証明書が必要になります。
本番用の証明書は 「Production Push SSL Certificate」、開発環境のSSL証明書は、「Development Push SSL Certificate」になります。

本番用と開発用のSSL証明書をそれぞれ取得するには、ActionのConfigureをクリックし、証明書要求(CSR)を行う必要があります。
証明書要求が完了した場合、拡張子が.cerのSSL証明書をダウンロードすることができます。

3.SSL証明書作成

1. 本番用と開発用のSSL証明のconfigureをクリックした場合、証明書要求を行う画面が表示されます。
   既に証明書要求を作成済みの場合は、Continueボタンをクリックします。証明書要求が作成済みでない場合は、キーチェーンアクセスで証明書要求を作成します。
   


2. Continueボタンをクリック後、証明書要求を提出する画面が表示されます。
   この画面で証明書要求をアップロードし、アップロード完了後にGenerateボタンをクリックします。
   証明書要求が正常に行われた場合は、 拡張子が.cerのSSL証明書をダウンロードすることができるようになります。
   
3. キーチェーンアクセスから「証明書アシスタント」> 「認証局に証明書を要求...」をクリックします。
   


4. 証明書アシスタント画面で証明書情報を入力後、続けるボタンをクリックします。
   
5. 証明書要求のファイル名と保存場所を決定し、保存ボタンをクリックします。
   


6. 証明書要求が正常に作成された場合、完了画面が表示されます。
   

4.PEM作成

1. SSL証明書をダウンロード後、キーチェーンのログイン項目にインストールするために、証明書をダブルクリックします。


2. 開発用の証明書の場合は「Apple Development Push Service」の証明書と秘密鍵、本番用の証明書の場合は「Apple Production Push Service」の証明書と秘密鍵を選択し、右クリックで表示されるコンテキストメニューからエクスポートを選択します。


3. エクスポート画面で拡張子が.p12(個人情報交換)の形式で、証明書をエクスポートします。
   ※パスワードは未入力で保存します。
   
   
   


4. .p12形式の証明書を.pem形式の証明書にエクスポートします。


5. p12形式の証明書から.pem形式の証明書に変換するために、Macのターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。
   コマンド入力後に、パスワードの入力を求められますが、未入力でエンターを押します。
   ※<.p12のファイルパス>は、.p12形式の証明書を配置しているファイルパスを絶対パスあるいは相対パスで記載します。
   ※<.pemのファイルパス>は、変換される.pem形式の証明書のファイルパスを絶対パスあるいは相対パスで記載します。
   
   openssl pkcs12 -in <.p12のファイルパス> -out <.pemのファイルパス> -nodes -clcerts
   


6. SSL証明書の有効期限は、発行からおよそ１年になります。SSL証明書の有効期限が切れた場合は、通知をAppleのプッシュ通知サーバに対して送信するこことができません。
   
   SSL証明書の有効期限が切れる前に、SSL証明書を再発行し、サーバ側のSSL証明書を置き換える必要があります。
   本番環境のSSL証明書を再発行するには、証明書要求を作成し、「Generate a new Production Push SSL Certificate before your current one expires.」の Configure ボタンから証明書要求をアップロードします。
   ※SSL証明書の再発行にあたり、アプリ側の修正を行う必要はありません。
   

5.プロビジョニングプロファイルの作成

1. App IDのプッシュ通知を有効化した場合、開発用のプロビジョニングプロファイルと配布用のプロビジョニングプロファイルを作成します。
   Provisioning項目をクリックし、開発用のプロビジョニングプロファイルを作成する場合は Developmentタブ、 本番用のプロビジョニングプロファイルを作成する場合は、Distributionタブを選択します。
   


2. プロビジョニングプロファイルが存在しない場合は、New Profileをクリックし、新規にプロビジョニングプロファイルを作成します。
   もし、既にプロビジョニングプロファイルが存在する場合は、Editボタンをクリックし、プロビジョニングプロファイルを更新します。
   


3. プロビジョニングプロファイルをダウンロードした後、ダブルクリックで新しいプロビジョニングプロファイルをインストールします。
   ※ダウンロードしたプロビジョニングプロファイルが正常に更新されたものかを確認するには、プロビジョニングプロファイルをテキストエディタで開き、 の文字列が含まれているかを確認します。